住職ブログ

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2019.12.22

団参日記(前編)

12月14日朝8時出発の予定が皆様の迅速な集合により、7時40分に鈴鹿を出発。今回のお参りの舞台は熊野三山とお伊勢さんへのお礼参り。約3時間半で八咫烏舞い降りし甦りの聖地 熊野本宮大社に到着。

①八咫烏とは、「日本書紀」・「古事記」に登場する初代天皇の神武天皇を、大和の橿原まで先導したという神武東征の故事から導きの神・太陽の化身とされている。また、八咫烏の導きは神武天皇だけでなく、この立派なお社も八咫烏の導きがあったからこそである(まだ他にも八咫烏の導きがあるので興味のある方は検索してみてください)。さらに、八咫烏は画像検索してもらうとよくわかると思いますが(筆者は写真を撮るのを忘れました)、サッカー日本代表のシンボルになってますよね。神武東征の故事から八咫烏にゴールまでボールを導いてくださいと祈りを込めてシンボルにしているようです。

②次に甦りの聖地とは、極楽浄土の地と呼ばれる熊野へ参拝することは蘇りや再生を意味します。神社なのに極楽浄土?と思う方もいるとおもいますが、昔は神仏習合という神様・仏様は等しくどちらが上とか下ではなく両方とも大切で神様と仏様は一体であるという考え方。(筆者はこうであって欲しいと願いたい。)

詳しくは、日本大百科全書(ニッポニカ)神仏習合で検索してみてください。

また、熊野信仰-新熊野神社で検索してみてください。

この神仏習合は蘇我氏(仏教を日本に浸透させたい)・物部氏(仏教NO神様を守る)の宗教戦争が勃発、蘇我氏が勝利し仏教は日本に正式の国教とされ、聖徳太子によって更に日本に仏教が広まった。広まったことにより、仏様も大事だが神様も大事なのだよと民衆に理解してもらうために、神仏習合という信仰を一般人にも理解しやすく現したのが、神社の土地に寺院も建てる・寺院の土地にも神社を建てるという方法・現在でも家の中に仏壇と神棚があることなどの方法で世に浸透させていった。これ以上は長くなるので申し訳ございませんが割愛します。

(上記で検索していただいた過程で話を進めます)、熊野三山は神仏習合の名残を大切にされており、熊野本宮大社は、阿弥陀如来の力により来世のご加護をいただき、那智大社は千手観音の力で現世のご利益をいただき、速玉大社は薬師如来の力で前世の救済をしていただくことができるという神様と仏様の一体感こそが熊野三山の大切に守ってきた教えであり、今も大事にされております。西方の極楽浄土は、阿弥陀如来がお見えになる場所なので熊野本宮大社は、極楽浄土の地と呼ばれているのです。なので①・②を合わせて熊野本宮大社は八咫烏舞い降りし甦りの聖地とされております。

熊野本宮大社の鳥居をくぐると158段の階段を登ります。手すりがあり、階段の幅も同じくらいなので登りやすいです。

登り終えると、手水舎にて手を洗います。

そしてお社に向かいます。(写真は帰る時に撮影したものです)(当山に関係の無い方はぼかし加工をしております)

そして各自のお参り後に皆さんと邪魔にならない場所にてお勤めを厳修。

満山社(結びの神・八百萬の神)親子の縁・夫婦の縁・人と人との縁結びのお社もあり、筆者は今日に至るまでのさまざまなご縁に感謝いたしました。(さすがにそれ以上のことは拝めませんでした)

そして、階段をくだりねぼけ堂に向かい昼食を食べました。

次回予告 熊野本宮大社からねぼけ堂で昼食を終えた一行が向かう先は、千手観音のお力(現世のご利益)をいただくために467段の階段が待っている那智大社に登ります。那智大社からの133段の階段がある日本三大名滝「一の滝」と呼ばれる、高さ・水量ともに日本一の那智の滝に向かいます。次回も長文になると思いますので最後までお付き合いくださいますようお願い申し上げます。

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