住職ブログ

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2020.01.22

厄年・数え年の話

お正月ですねってブログの更新をしてから早いもので、もう1月が終わろうとしています。日が経つのが早いのは良いことなのか悪いことなのか…さて2月11日には、当山で厄除け大般若法要がございます。大般若法要の話をする前に皆様に厄年・数え年を知っていただこうと思いブログを更新いたします。

まずは、厄年の年表を貼り付けます。

当山では、この早見表を見ていただいて皆様に確認していただいております。皆様いかがでしょうか?厄年や八方塞(はっぽうふさがり)と確認できましたか?そもそも厄年とかって何?って方もいらっしゃるかと思いますので簡単に説明していきます。

厄年(本厄)とは、上記の年齢になった時に災難に遭いやすく気をつけなければならないこと。また前厄とは、災難に遭いやすくなる前兆が始まることを意味する。さらに後厄とは、災難からのおそれが薄らいでいくことを意味します。つまり、3年間は災難に気をつけなければならない。厄年の根拠としてハッキリとしたことは、謎に包まれている部分も多く陰陽道などでも色々な説があるみたいです。統計した際に、例えば男の42歳は危険に遭う人が多いと証明されているわけではない。平安時代くらいには毎年厄払いをしている貴族も存在していたようです。また今日にいたるまで続く厄年は、色々な諸説がありますので気になる方は各自検索してみてください。

今となっては100歳を超える時代になりましたが、江戸時代ぐらいだと平均寿命が40代ぐらいで、子どもも5歳までに疫病などで亡くなる子も多くいたそうです。また、世界的にも語呂合わせってあると思うのですが、42歳(しに)33歳(さんざん)とかそういった縁起の悪い数字を嫌う文化もありますよね。さらに、平均寿命が今みたいに80代くらいでないとするならば、厄年くらいに病気を患ったり、亡くなったり、人生の転機(良い意味でも悪い意味でも)といったことがあっても変ではないと思います。そのことから、一つの目安として設けられた部分もあるなと個人的に思います。

ハッキリとした統計がないので何とも言い難いのですが、一つの目安になるということは、本当に厄年の時に色々と災難に遭った方が多く、民衆のなかで気をつけないといけないと大事にされてきた名残が今も残っていると文章を書きながら思いました。

八方塞とは、年齢の星回りが中央に来てしまい他の星に囲まれて身動きが取れない状態のこと。簡単にいうと、囲まれた状態ですので囲まれた中をクルクルと回っているので先に進むことが難しくなってしまう可能性が高いということです。例えば、物事がスムーズに進まなかったり、思うようにならず悩むことが増えてしまうことなどが起こりやすくなるということです。

イメージですが、こんな状態だと前に進みませんよね。

次に、例題として男の25歳は厄年となっていますが、本来なら平成8年(1996年)生まれなら24歳ですよね(2020年1月現在)。当山では、数え年を用いて、早見表の作成や護摩木に年齢を書いていただいております。とりあえず年齢表をポチっと↓

数え年とは、年が明けた1月1日を機に年齢が1つ上がること。また、母親のお腹の中で育つ時には0歳として年齢のカウントが始まるので、この世に生まれた時に1歳とする考え方。

満年齢とは、生まれた時に0歳となり、自分の誕生日に年齢が1つ上がること。

例えば、平成4年(1992年)4月25日生まれとします(2020年1月現在)。ならば、現在は、27歳で誕生日を迎えて28歳になります(これが満年齢の考え方)。

数え年では平成4年生まれが、29歳になってます。2020年1月現在は27歳ですが、生まれた時にすでに1歳という考え方なので、↓(計算方式の例)

27歳(満年齢)+1歳(生まれたと時にすでに1歳)=28歳となります。

そして、年が明けたら1歳年齢が上がるので、1歳+28歳=29歳(数え年)となります。

仮に、誕生日を迎えても28歳になるので満年齢が28歳で生まれた時にすでに1歳なら、

28歳(満年齢)+1歳(生まれた時にすでに1歳)=29歳(数え年)

また、0という数字を起点に始まることがないという考え方もある。

例えば、小学1年生があっても0年生がないということ。野球なら0回はなく1回の表から始まるということ。妊娠0日や0週間や0ヶ月がないこと。建物なら1階があっても0階はないことなど。

このことから、0から始まるという考え方はないので1歳から始まるという考えになったとされている。(天文学の西暦0年は計算上簡単にした考え方なのでこれには当てはまらない)

市役所などの場所で年齢を書く場合は、満年齢で書くので慣れ親しんだものではないので、数え年ってそんな考え方かくらいで思っていただけたら幸いです。

厄年も数え年も諸説があり、このブログで書かれていることが正解でそれ以外が不正解ということはありません。厄除け法要の前に、厄年も数え年もそんな考え方ねくらいの参考程度にしていただけたらなと思いブログを更新いたしました。長文になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

最後に、江戸時代で平均寿命が40代なのに対してそれよりも前に生まれていた、弘法大師空海様は60歳・仏教の祖 釈尊様(ブッタ)は80歳まで生きていたので凄いな!と思いました。現代の医療や薬などを用いて平均寿命が80代なので、空海様や釈尊様なら余裕で100歳を超えていたのかなとフッと思いました。

参考資料 https://shinbun20.com/oiwai/chojyu/jyumyou/

     2012年2月11日 朝日新聞掲載記事より抜粋(上記のURLとは無関係です)

素材 いらすとや様 ありがとうございます。

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