住職ブログ

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2020.02.06

大般若法要って?その1

今回は、当山の厄除け法要についてお話をしていきたいと思います。厄除け法要は、お寺によって色々なやり方(法要)があります。そんな色々あるなかで当山の厄除けは、大般若と呼ばれる法要を行います。また、大般若会とも言われております。

大般若会は、【だいはんにゃえ】と読みます。【だいはんにゃかい】と読んでしまった方は、正直に手を挙げてください。先生は、怒りませんから正直に手を挙げてください。でも、正直に手を挙げても怒りながら注意やお説教されることが多いですよね。「怒らないと言いながらメッチャ怒るやん」と心の中で思ったことがあります。落ち着いて言われるなら何も思いませんが。まぁ、怒られることをする方が悪いので何とも言えませんね…

さぁ、読めなかった方のなかには、きっと↑のようになっているか、心の中でこのようになっていることでしょう。自分の間違いを認める勇気は難しいことですので、素晴らしいと私は思います!仏教用語って一般的な読み方とは違うことが度々あるので、読めなくて当然です。私もお寺に入るまで読めなかったので気にすることはありません。だからこそ、こういうブログなどで知っていただけたらと思いブログを更新しております。(お話が脱線してしまいましたので本題に戻します)

大般若法要とは、全600巻に及ぶ『大般若波羅蜜多経』(だいはんにゃはらみったきょう)というお経の書かれた本を使ってご祈願をする法要のこと。また、このお経の本は、大般若経とも言われております。(以下では大般若経を、お経の書かれた本ということで経本と表現させていただきます。)

作法(やり方)としては、お経の文字がパラパラと宙に舞うように、経本を丁寧に大きく開きながら、大きな声でお経を唱え、拝み終えたら、経本が入っていた箱をポン!と叩きます(この作法は、自分が拝む巻数分を終えるまで繰り返します)。また、この作法を、転読(てんどく)と言うので大般若転読法要とも呼ばれております。そして、お寺によって1人で何巻分を拝むのかは異なりますが、(↓作法の流れ)

①御導師様(真ん中に座っている人)の合図で全員が一斉に転読を始める。

②全員が最後の一巻になるまで転読を続ける。

③御導師様が最後の一巻まで全員が到達したかを確認する。

④確認した後に、御導師様の合図で一斉に最後の経本を転読し終わります。

当然のことですが何巻分であっても一巻ずつ丁寧に拝みます。(以上、作法の説明)

この中に経本が入っています。そして、上記の説明でもありましたが、経本でこの箱をポン!と叩きます。えっ経本で叩くの(・・?と思われる方もいるかなと思います。しかし、経本を無下に扱っている訳ではなく、約1300年前から始まった大般若法要が続くなかで、確立された作法であるため(きっと確立するまでには、色々な試行錯誤があったと思います)、宗旨宗派によって色々な思いがあるとは思いますが、当山では先人が確立したこの作法を大事にして法要を行います。

この作法に用いる経本の厚み(一巻分)は、週刊少年ジャンプくらいの厚さ(ページ数が多い)があるので、それだけお経がたくさん書かれているということです。600巻分の総文字数は、約482万字と言われているのもあれば約500万字とも言われています。平均すると一巻あたり約8000文字から約8300文字となります。これがどれだけ凄い文字数かと言いますと、小学生の読書感想文や大学でのレポートの文字数はだいたい800字から2000字と言われておりますので約4倍~約10倍の文字数となります。(約300文字もない般若心経を写経するのも大変なのに約8000文字を書くと思うと…)↓実際の経本

本当に比べたらジャンプと同じ厚さで私自身ビックリ(゚д゚)!しております(これくらいだろと思って言ったのが当たりました)。紙の質などによって厚さは変わりますが、当山で使う経本はだいたいこれぐらいの厚さになります。経本の厚さが、ジャンプと同じくらいという表現は、良し悪しがあるかと思いますが、一般の方が「これぐらいの厚さか」とイメージしやすくするための表現ですのであしからず。

そして、当山ではご参拝していただいた方々に対して、この経本を用いて一人一人に厄除けのご祈祷をさせていただきます。

もちろんジャンプではご祈祷しませんので安心してください!(話の流れ的にネタとして書かさせていただきました。)

後になってしまい申し訳ございませんが、転読している様子の写真はありません。法要中は、皆様が静かにしっかりと手を合わせないといけないと思ってくれているからです(当山としては有難いです)。しかし、今回からは、広報ということで撮影できる方を募集したいと思います。撮影しても構わないという方は、副住職に「撮影します」と一言お声掛けください。スマホでの撮影で構いません。いくつかの条件と言いますか、守っていただきたいルールがございますのでよろしくお願いいたします。

次回予告

今回は、大般若法要を触り程度にご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?あまり長くなりすぎるのも読みにくいかなということで今回はここまでということで。まぁ、余計な話を書かなければ長くはないので筆者の責任なんですけどね(申し訳ございません)。さて、次回のブログは、当山では大般若法要をなぜ厄除け法要にするのか・大般若の歴史などをテーマに更新したいと思います。次回は、余計な話をせずに更新いたしますが長くなると思いますので、最後までお読みいただきますようお願い申し上げます。

このブログで書かれていることが正解でそれ以外が不正解ということはありません。当山にお参りに来てくださる方々や、大般若って何?って方々に、参考程度にしていただけたらなと思いブログを更新いたしました。長文になってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

素材 いらすとや様 ありがとうございます。

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