7月17日
お参りに来て下さる方や御朱印をお願いに来た方など
たくさんの方にお越しいただきまして誠にありがとうございました。
その日の午後3時に珍しい方がお参りにきました。
そうカナブンです。
「あなたもお参りに来たのね~」と思いながら
夕方のお勤めを行い
戸締まりをする時にもいたので
「あなた超拝んでるけど何を拝んでるの?」と話しかけながら鍵を閉めて
次の日
「まだ、いてるの?」と話かけて
あれ?おかしくない?と思い触ってみると
カナブンの命が尽きていました。
最後の命の灯火を燃やしながら当院まできてくれたのかな・・・?
凄いね、虫ですら浄土を目指して当院に来てくれたのならと思い
八重桜の木の下に埋葬してあげました。
虫は幼虫やサナギの期間が長く、成虫なんてアッという間の命。
そのアッの時間を必死に生き、自分の死に場をお寺にして
普通なら他のモノに食べられてしまう食物連鎖の中、埋葬してもらえる徳のあるカナブン。
私もこのカナブンのように力強く生き、徳のある人になりたいと素直に思いました。
そんなカナブンに手を合わして「ご苦労様でした」と心の中で唱えて埋葬しました。
カナブンの手の先は、返しのように引っ掛かりやすい構造になっているが
網戸に雨風にさらされても半日以上しがみ付いていた、その生命力・根性・徳の高さに私は脱帽の思いでした。
凄いと思うし、最後を迎える場所に選んでくれて「ありがとう」と心の底から思いました。
虫にでも色々と人は感じたり・学ぶことがあるなと教えてもらい、
改めて人間は日々色々なことから学ぶことがあるなと思いました。
柄にも無く真面目な話だったので、恥ずかしいので画像は少しふざけましたが(;^ω^)
少しでも皆様にこのカナブンの凄さが伝わればいいなと思いブログにしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。