住職ブログ

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2022.08.01

八朔護摩(はっさくごま)

まず、八朔(はっさく)とは八月朔日(さくじつ)の略です。

朔日とは一日(ついたち)のことです。

旧暦の8月1日のことを八朔と言います。

八朔護摩とは体力が衰えてくる暑い時期を乗り切る為に行うお護摩ともいえます。

なぜ、八朔護摩が夏を乗り切る為のお護摩なの?というと

弘法大師空海(お大師さん)がキュウリに疫病を封じて、

当病平癒・身体健全・無病息災などをご祈願したという事から広まった作法です。

(この作法は、キュウリ加持と呼ばれています)

その為、キュウリなどの旬は暑い時期ということから

八朔・土用の丑の日(うなぎ食べるぞーの日)に行う作法となったのではないかと思います。

当院ではキュウリ加持を行うわけではなく、お護摩を焚き

お護摩の火や煙を身体にあてて健康を祈るという修行になっております。

まず、皆様に副住職お手製の護摩木をお渡しします。

(1日のお護摩は副住職のお手製護摩木が毎回もらえます。

書いてある文字は時期によって色々と変わります。)

護摩木をお渡し、裏面に名前を書いてもらいます。

そして、お勤めが始まります。

始まると同時に添え護摩木(何も書いてない護摩木で個人的なお願いができます)と

塗香(ずこう)という身を清めるお香を手にとっていただきます。

皆様と一緒に般若心経やご真言などを唱えながら

お護摩を進めて行きます。

とにかく暑い中、皆様とともに

お勤めを続けていきます!

お勤めを進めて行くと、

皆様に添え護摩木と副住職の護摩木を火の中に入れていただきます。

副住職の護摩木で自分の体の悪い部分をチョンチョンとあてていただいてから火の中に入れていただきます。

火の中に入れていただいた後にお不動さん達の前で身体健全のお加持を行います。

(普段のお護摩では内陣にての身体健全のお加持はしません。八朔護摩限定です)

お護摩の火を背中で感じていただきながら行います。

そして、皆様の願いがこもった護摩木を焚いて

お護摩が終わりました。

お護摩が終わると、各自でお護摩の火や煙を身体に浴びていただいたり、

お数珠や自身の手をお護摩の火や煙にあて、そのまま自身の体が悪い部分などにあてて

自分の身体をお加持していただきます。

それが終わると

畳側(外陣)にてお盆月という事で先祖供養のお勤めを行いました。

(普段のお護摩の日は、この外陣にて身体健全のお護摩をいたします。)

簡単なお勤めですが、

「○○家先祖供養の…」と当日参拝者の各先祖の名前を読み上げながら

皆様とともに般若心経やご真言を唱えて、先祖供養のお勤めが終わりました。

お護摩が終われば、お片付け!

お片付けが終われば夕方のお勤め

そして今日一日が終わりました。

皆様、暑い中お参りに来ていただきありがとうございました。

そして思いの外、文章が長くなり申し訳ございません(;´・ω・)

最後までお読みいただきありがとうございました。

素材

いらすとや様 ありがとうございました。

写真提供

K・H様 O・A様 ありがとうございました。

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