道場内に全員が入り
会奉行(えぶぎょう)[司会・進行などの役割]が
「只今より、令和2年 滝谷山不動院 秋季大祭 柴燈護摩を厳修(ごんしゅう)致します。」
「貝(法螺貝のこと)」の声で
道場内が法螺貝の音色に包まれます。
法螺貝が終わり、「承仕、出動」の声で承仕が動き、
「願文(がんもん)奏上」の声で大祇師(だいぎし)が願文(神仏に対し皆様の願い、柴燈護摩の功徳の凄さ、疫病退散などのお願いなど)を読み上げます。
読み上げが終わると「点火」の声を聞いて松明を点火いたします。
そしてそれを護摩壇の中に入れて火をつけます。
それと同じく湯加持の鍋にも火を入れます。
火をつけている間にお札としめ縄を取っていると
煙の量が増え、上に登っていきます。
煙が無くなると、燃え上がる炎がいきなり現れます。
護摩を進めて行く中で
炎が上に真っすぐに上がり、
下から上に細く伸びるのは、当然のことですが
先端部分に注目してください。(画像が粗いですが(;^ω^)
龍の口がパカッと開いたかのように見えます。
見えにくいかもしれませんが、
燃え上がった炎が龍のように見えるということは、
今年も俱利伽羅龍王さんからのお力添えをいただいたということです。
本当にありがたいことです。
そのお力添えをいただきながら前段という作法が終わり、
次に、皆様が思いを込めた護摩木の願いが叶いますようにと祈りながら護摩壇の中に入れます。
それが終わると後段という作法が始まり、あれだけ大きかった護摩壇が
後段が終わる頃にこれだけ小さくなりました。
次に、湯加持が始まります。
護摩の開始と共に火が入れられたお湯は煙が上がるほど熱くなりそれを
自身の体にお湯かけ、身を清めます。
湯加持が終わると、例年なら火渡りなのですが
本年度だけは、火の横を歩き、護摩の火や煙を体感してもらいました。
中編はここまででございます。
次回の後編は護摩の火や煙を体感してもらった様子とまとめという流れでブログを書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
素材 いらすとや様 ありがとうございました。
写真提供者
T・R様 ありがとうございました。
M・T様 ありがとうございました。
I・H様 ありがとうございました。