今回のブログは、２０１９年１０月１０日に当院に起こった出来事の話です。

外にある守り本尊の阿弥陀さんの所に何かあるな～

ゴミかな？と思い近づくと

何か引っ掛かってる？と取ってみると

奈良市立大安寺西小学校創立４０周年記念と書かれていました。

そして、この紙の裏面を見てみると

「元気に生きて下さい」というメッセージと共に

令和元年１０月５日大空に放ちました。このバルーンは自然に還る素材でできています。

と書かれていました。

つまり、奈良県の大安寺西小学校の記念行事で飛ばしたバルーンが阿弥陀さんの横に割れて引っ掛かっていたという事です。(約１００キロ離れた場所)

それが、阿弥陀さんの所にあったというのも何かのご縁かな？

また、「元気に生きて下さい」とどこに届くかも分からないのに

こんな優しい子がいるんだなと嬉しくなり、

この子のように優しく気遣いのできる方がたくさん増えてくれたら嬉しいなと思いながら

↓こんな感じで阿弥陀さんと一緒にお祀りしていました。

これを知らない方も多いかと思いますが、

昔から願い事は人に言わない方が叶うと言いますから、今まで言わなかったので知らない方が多くて当然です。

また、２０１９年１０月５日にバルーンを飛ばしたという事ですが

その年の１０月5日は、奈良県にある千光寺様のお手伝いに行っていた日であり、バルーンを飛ばした日が同じ5日の日…

また、奈良県の先輩が言うには

「お大師様が勉強した大安寺から飛んで来たとは、お大師様が来たな！」

と言っていました。

偶然なのですが、

阿弥陀さんに引っ掛かっていた事

その日に私が、奈良にいたという事

大安寺というお大師様が勉強した場所から飛んできた事

（お大師様をお祀りしているといえども…）

偶然がここまで重なると、

本当にご縁があったからこそ当院にバルーンが来たんだなと思いました。

そして、２年後の２０２１年３月１１日

東日本大震災から１０年後の今日

朝には何とも思わなかったのに、昼間に外に出ると違和感を感じ

キョロキョロしていると

阿弥陀さんと共にお祀りしていたあの紐が切れていました。

紐は切れたが、紙が損傷していないことを確認し裏面を見ると

「元気に生きて下さい」という文字は消えていました。

この言葉のおかげで当院に来てくれる方をはじめ我々もコロナになることなく元気に今日を生かさせていただいております。

また外にあるから、雨風や太陽にさらされ、水を手向けていただく所なので、いつかは切れるだろうと思っていましたが

このタイミングで切れるとは…

間違いなく、この日に切れたのか、どうかは分かりませんが、

３月１１日に発見したということもお大師様からのお導きだったのかなと思います。

毎日お勤めをしておりますが、

今日はいつも以上に東日本大震災のことを思いながらお勤めができたようにも感じます。

線香や焼香というお香は、

食香（じきこう）や香食（こうじき）といって、お香は仏様にとってのお食事です。

なので、今日は本尊さんや被災で亡くなられた方などに少しでもご馳走をと思い、良いお香を使い、

また、あの子の思いもお香と共に届いて欲しいと思いながらお勤めを行いました。

お勤めが終わり、本尊さんを見ると

穏やかな表情と言うか、「そうか、そうか」と自分の思いを聞いてくれたような感じがしました。

最後になりますが、

バルーンを飛ばしてくれた子ありがとう。

祈ることしかできない私ですが、改めて祈りの大切さを感じました。

あなたのような、心優しい人間になれるように努力するね。

全てのご縁にありがとう。

飛ばした日から524日、

当院で519日間お祀りさせていただきました。

当院としてもこのご縁を忘れることなく日々精進したいと思います。

祈りでしか表現できませんが、今後も

被災地復興・被災で亡くなられた方などの祈りを続けていきたいと思います。

また、あの子の思いが被災地に届くように阿弥陀さんに引っ掛かり、

届いたからこそ３月１１日に紐が切れたのかもしれませんね。

南無阿弥陀仏 （おん あみりた ていせい から うん）

南無大師遍照金剛

思いを書き過ぎたので長くなりましたが、

最後までお読みいただきありがとうございました。

素材

いらすとや様

ありがとうございました。

奈良市立大安寺西小学校創立４０周年

おめでとうございます。