住職ブログ

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2019.12.30

団参日記(後編続き)

内宮から猿田彦神社に移動。猿田彦神社は、猿田彦大神をお祀りしており、ものごとの最初に現れ最も善い方へお導きしてくれる神様と言われております。古事記・日本書紀に出てくるお話でも「お導き」をしたお話が記載されておりますので是非検索してみてください。

この佐瑠女(さるめ)神社は、猿田彦神社と同じ敷地にあり、天宇受賣命(あめのうずめのみこと)をお祀りしております。天照大御神が天岩窟に籠もられた時に世が乱れたので、天宇受賣命が御神楽を披露すると八百万の神々が笑い喜んだ。その様子が気になった天照大御神は、天岩窟が出てきたので再び平和な世となったといわれております。この出来事から天宇受賣命は、素晴らしい御神楽をしたということで芸や技の神様といわれて、芸能人・スポーツ選手などから篤く信仰されているようです。

猿田彦神社から伊勢神宮の外宮へと移動。ここも橋が架かっており神聖な空間へと誘われます。ちなみに、天照大御神がお祀りされている場所から見て外にあるお宮さんなので外宮と言います。また、そこから外宮の反対なので内宮と呼ばれるようになったみたいです。

伊勢神宮の行事は、「外宮先祭(げくうせんさい)」といって、内宮よりも先に外宮から行事・物事・お供えなどが行われます。外宮でお祀りされている豊受大御神(とようけのおおみかみ)は天照大御神の御飯をつかさどる神様なので、外宮で内宮の分の御飯(お供え)を作ります。また、外宮先祭のため内宮より先に神饌(しんせん)と呼ばれる神様の御飯をお供えします。上記のならわしから、お伊勢参りは外宮から内宮の順にお参りするという流れになったようです。

鳥居をくぐり歩き進めると、遷宮をする場所があります。遷宮するための場所なので落ち葉などもなく綺麗に整備されております。約1300年間続く20年に一度の遷宮の儀式。東と西(現存の場所からこの写真の場所)に同じ面積で同じように新しく社殿などを立て直す遷宮の儀式。最近では、平成25年に62回目が行われたそうです。次は2033年(令和15年)かな?ちなみに遷宮の儀式は、外宮よりも内宮から先に行われるようです。

外宮をお参りした後に、別宮 多賀宮・土宮・風宮もお参りするために移動。

昨日よりも少ない段数の階段を登ります。 このコーナーを曲がると地味にきつい階段が。これも修行ですよと皆様と笑いながらゆっくり登りました。

多賀宮(たかのみや)を目指し階段を登り進めると、手すりの下に大きな石の肌が見えている場所があります(手前によく似ている石があるので迷った際にはちゃんと検索して下さい)。これは、寝地蔵石と呼ばれこれを一回だけ踏み多賀宮でお参りすると願いが叶うと言われております。帰りに踏んでしまうとお願い事を持って帰ることになるので要注意です。お地蔵様が寝ているように当時は見えたと思うのですが、今となっては跡形もないので、たくさんの方がここでお願いをしていたということですよね。皆様は寝地蔵石の存在を知っていましたか?また、内宮の方には踏まず石と呼ばれる石が階段の途中にありますので気を付けて下さい(その石は「人」・「天」と書かれているかのように石に亀裂が入っているために踏むと罰当たりということになるみたいです)。

写真は、参加者のO様の足になります。撮影のご協力ありがとうございました。

そして、外宮からへんば餅を求めて移動します。

へんばや商店(宮川店)に15時40分ごろに到着。へんばや商店は、安永4年(1775年)から創業。244年の歴史ある老舗のお店になります。ここの有名は、へんば餅で伊勢の名物の一つ。伊勢というと赤福のイメージがありますが、負けず劣らず、見た目は赤福の逆で餅の中にこしあんが入っており表面に少し焦げ目がつけてあります。名前の由来としては、伊勢神宮をお参りする際に、へんばや商店で一服し馬を返した。なぜなら、神聖な場所につき歩いてお参りに行かなければならなかったので返馬(へんば)せざるを得ないとこから、返馬をする時に食べる餅ということでへんば餅となったそうです。写真許可を取ってないので、へんば餅は検索してみて下さい。

そして、17時30分にけが人を出すことなく予定通りに無事当山に到着。一人一人が時間厳守の行動をしていただいたため全て予定通りに終えることができました。ご協力していただき誠にありがとうございました。

今回の行程は、伊勢路というコースを基に予定を組まさせていただきました(当山に帰ることを考えて今回は、熊野から伊勢にお参りとさせていただきました。)。「伊勢へ七度、熊野へ三度」と言われたくらい憧れの二大聖地にお礼参りを無事に終えて、胸をなでおろす思いと来年の準備が待っているという焦りが…

団参日記もこれにて最終回。長々となってしまい申し訳ございませんでした。団参日記に記載している情報は、簡略化や難しい言葉を変換したもの(参考程度)ですので詳しくは検索していただきますようお願いいたします。最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました。

素材 いらすとや様 ありがとうございます。

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